ちくま新書
2021
ロシアによるウクライナ侵攻前の本。
あとがきで著者自ら述べているように、かなり軍事寄りの視点からのロシア分析。
読んでいけば、強いわけではないが弱くもないロシア軍、という意味がよく分かる。
そして、いかに普段西側からの視点で物事を見ているかも自覚させられる。
NATOの拡大やアラブの春などを自国に対する西側の絶え間ない攻撃であると捉えるロシア。
恐ろしいのは、局地における代理戦争であろうとテロ組織などの非国家主体であろうと、最終的には大国間の大規模戦争につながるシナリオを想定しているということ。
西側の一員とみなされる日本はどこまでそれを意識し、対処方法を考えているのだろう。不安になった。
現代ロシアの軍事戦略 (ちくま新書 1572) [ 小泉 悠 ]
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