yuyuの備忘録

読書記録、ときどき海外ドラマ。

海外ドラマ「シャーロック」Season 3

製作年 2014キャスト ベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン他 www.youtube.com Season3は空からの霊柩車、第三の兆候、最後の誓いの3話。再びジョンの前に姿を現す第1話から、とにかくシャーロックがジョンのことを好きなんだなという全…

「私の個人主義」夏目漱石

講談社学術文庫1978 夏目漱石の明治44年の関西4都市(明石、和歌山、堺、大阪)での講演会が入った一冊。修善寺の大吐血、そして数ヶ月の療養ののちに行われた講演。漱石の印象が大きく変わった。もっと真面目で堅苦しくて、ちょっと気難しいイメージを勝手…

海外ドラマ「シャーロック」Season 2

製作年 2012キャスト ベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン他 www.youtube.com Season2はベルグレービアの醜聞、パスカヴィルの犬(ハウンド)、ライヘンバッハ・ヒーローの3話。 最初のベルグレービアの醜聞はちょっと分かりにくい話だった…

「自由への道(6)」J・P・サルトル

海老坂武・澤田直訳岩波文庫2009 第三部、魂の中の死の続き。 続きといって良いのか分からないくらいに変わる場面と登場人物。 この巻のテーマは捕虜収容所の生活だけでなく、共産党内での議論。 自分たちがどうなるのか、どこへ向かうのか分からない捕虜た…

海外ドラマ「シャーロック」Season 1

製作年 2010キャスト ベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン他 www.youtube.com Season1はピンク色の研究、死を呼ぶ暗号、大いなるゲーム、の3話。いずれもモリアーティが関係する事件。第3話ではモリアーティと直接対決も。 ホームズとワト…

「インテリジェンス 武器なき戦争」手嶋龍一・佐藤優

幻冬舎新書2006 インテリジェンスを扱った本で2006年のものだとちょっと古いかもしれないと思いながら読み始めたが、今でも読むに堪える内容が多い一冊だった。著者2人の知識の披露のし合いで、多少読者を置いてけぼりの部分はあったけれど。 スパイ天国なの…

「ヴァーグナー家の人々 30年代バイロイトとナチズム」清水多吉

中公新書1980 ワーグナーの妻コージマから始まって息子のジークフリート、ジークフリートの年の離れた妻ウィニフレッド、その息子ヴィーラント、そしてヴィーラントの弟のヴォルフガンクへと受け継がれてきたバイロイト音楽祭。そんな音楽祭の歩みを歴史的背…

海外ドラマ「パースート・オブ・ラブ〜愛に焦がれて〜」

制作年 2021キャスト リリー・ジェームズ、エミリー・ビーチャム、アンドリュー・スコット他 www.youtube.com 1920年代のイギリス。愛に憧れる貴族の娘リンダ(リリー・ジェームズ)と従姉妹のファニー(エミリー・ビーチャム)の物語。50分×3話。 ファニーの母…

「自由への道(5)」J・P・サルトル

海老坂武・澤田直訳岩波文庫2009 第三部、魂の中の死。 時代は飛んで前巻から2年ばかりたった1940年6月。ニューヨークのゴメスの場面から始まる。パリ陥落のニュースに無関心な様子のニューヨークの街。スペインを十分に支援しなかったとフランス人には冷た…

「自由への道(4)」J・P・サルトル

海老坂武・澤田直訳岩波文庫2009 第二部、猶予のつづき。 ミュンヘン会談がまとまるまでの数日。情報が錯綜し、人々が一喜一憂する姿が描かれる。今となっては失敗に終わった宥和政策として片付けられるようなミュンヘン会談だが、当時の人々にとっては平和…

海外ドラマ「パラディーゾ〜恋する百貨店〜」Season2

制作年 2017キャスト ジュジー・ブシェミ、ジュゼッペ・ゼーノ、アレッサンドロ・テルシニ他 www.youtube.com ピエトロ・モーリの前妻、ローズが登場するところから始まるSeason 2。全20話。 ピエトロの過去の話がとりあえず一段落して、ちょっと見やすく…

「自由への道(3)」J・P・サルトル

海老坂武・澤田直訳岩波文庫2009 第二部「猶予」。 分別ざかりの続きとして読み始めると面食らう。解説によれば文学史上類を見ないモンタージュ手法で描かれているという。 とにかく読むのが大変。なにしろ新たに19人の登場人物が加わり、更にチェンバレンや…

「動物裁判 西欧中世・正義のコスモス」池上俊一

講談社現代新書1990 タイトルに惹かれて購入。 ヨーロッパ中世において広く見られるという動物を被告とした裁判。パロディのように行なっているわけでもなく、至って真面目に、人間の場合と全く同じような手続きのもと行われたという。手続きに則り、呼び出…

「自由への道(2)」J・P・サルトル

海老坂武・澤田直訳岩波文庫2009 「分別ざかり」の第二部。 どんどんと追い詰められてゆくマチウ。いっそ堕胎を諦めて結婚しようかと思いながら、金策を続け、更にはイヴィックの方に気持ちはふらふら。読んでいてイライラすることこの上ない。マルセルの本…

「明治バベルの塔 」山田風太郎

ちくま文庫1997 ちくま文庫から出ている山田風太郎明治小説全集の12巻目。1980年代に書かれた4編が収められている。明治暗黒星も併収。 明治という時代の面白さが存分に味わえる。どの作品も出てくるのはエキセントリックな人たちばかり。 明治バベルの塔 …

海外ドラマ「シスター探偵ボニファス」Season 1

制作年 2022出演者 ローナ・ワトソン、マックス・ブラウンほか www.youtube.com BBC制作のミステリー。ブラウン神父のシスター版、といったところか。ただ、ブラウン神父ほどのチャーミングさも、面白さもないように思えた。 気軽に見るには良いのだが、なに…

「対談集 日本人の顔」司馬遼太郎

朝日文庫1984 対談集というのは読んでいて面白いと思えるものは滅多にない。対談者同士が旧知で深くわかり合っていて、読者は置いてけぼりというパターンがほとんど。あとがきで自分が思っていたことがまさに述べられていた。 日本の対話は、ふつう相手との…

「自由への道(1)」J・P・サルトル

海老坂武・澤田直訳岩波文庫2009 ">60年代フランスの代表的知識人、J・P・サルトル。「実存は本質に先立つ」という言葉で知られる、実存主義を唱えた哲学者。訳者解説によると、サルトルの志はスピノザであると同時にスタンダールになることだったという。…